曼荼羅山 善照寺

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善照寺について

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善照寺について

ご本尊の阿弥陀如来は秘仏

【真言】
おん あみりた ていせい から うん
住職一代に一度限りの御開帳を行います。
※写真は御前立ち

真言宗において宇宙を表す「曼荼羅」が山号

善照寺は山号を「曼荼羅山」と申します。
曼荼羅をご存知でしょうか。
大日如来を中心として全宇宙の「いのち」を仏の姿として描いたものです。曼荼羅はありとあらゆるものが存在する世界で、言い換えると不要なものがないということです。
善照寺は四方を山に囲まれ自然豊なところに位置しています。庭にはたくさんの種類の植物が植えられ、四季折々の花を咲かせます。鳥がさえずり、狸、ムササビ、テンなどの動物が自由に歩き回り、まさにいのちの曼荼羅が3Dで展開されているといってもよいでしょう。
善照寺は、真言宗における教義の象徴として用いられているとても大切な「曼荼羅」を山号としていただいた歴史あるお寺です。

金剛界曼荼羅

胎蔵界曼荼羅

御詠歌

まんだらの 山なみ浄(きよ)く輝きて 大師のおしえ いまになおあり

水鳥樹林 皆演法音

『仏説阿弥陀経』において、極楽の様子を説明している言葉です。
本堂の欄間に額がございますので、お参りの際にはぜひ御覧ください。

お寺の歴史

善照寺には千二百年の歴史があります

善照寺の開創は、807年(大同二年)、唐から弘法大師が帰国し、真言宗を伝えた平安時代にまで遡ります。
その後、上杉謙信公の帰依を得て、田地や傅法灌頂の法具一式などが寄進されました。
1783年(天明三年)に現在地に移転。現住職で四十三世。長い歴史を経て善照寺は今に至ります。

■807年(大同ニ年)
平城天皇御宇、807年(大同ニ年)、越智山泰澄大徳、柏崎市大字藤井に開基し、降って、同市大字花田(当時は原田と称す)に移る。

■1297年(弘安ニ年)
二月九日には領主、藤原為顕及び秀義、或いは赤田古城主・斉藤下野守定信公の信仰を得、荘田若干を賜う。

■1454年(享徳三年)
真言宗に改まり、第一代増珍僧都(現在もこちらの木像を所蔵)の時に刈羽村大字刈羽小字船丸(現在も地名がある)の地に移る。その後、赤田古城主・斉藤下野守定信公より当時の用度二千余苅の田地が寄進。

■1583年(天正十一年)
上杉謙信公の帰依を得て、五十一石八斗六升の田地と伝法潅頂の儀式の道具一式(現在も寺に残存)が寄進される。また、越後の国の惣門徒取締りの御判翰を賜り、三十六ヶ寺の末寺を擁す。

■1783年(天明三年)
五月五日、寺尾長祐入道の要請を受けて現在地に移転。
その後、時移りて十七ヶ寺の末寺は1929年(昭和14年)九月真言宗豊山派の宗制改廃によって、全部が総本山長谷寺の直寺となる。

■2008年(平成二十年)
中越地震により被災。その後、地域住民、檀家の皆様などのおかげで改修。

寺宝

当山には、文化的価値の高い所蔵品が数多くあります。
中でも上杉謙信公、景勝公より賜った品は、寺宝として収蔵されています。

上杉謙信公寄進 戒體箱

上杉景勝公寄進居箱・香箱

十二天屏風(春日大社より)

龍宮より飛来したと伝えられる妙鉢

年中行事

年間を通じて様々な行事を執り行っております。
お気軽にお参りください。
御祓いや祈祷も行っておりますので、お申込み、お問い合わせください。

  • 1月

    1月1日 元旦年始参り
    午前中に本尊さま・位牌堂にお参りいただき、住職がご挨拶いたします。
    大晦日の夜から元旦にかけて、お護摩を焚き、ご祈願したお札やお供物を皆様にお授けします。
    荒浜地区・松波地区は日を改め共同年賀を行います。

    成人の日 大般若経点読並びに護摩供
    大般若経というありがたいお経とお護摩で、厄除け・所願成就を祈願します。

  • 3月

    3月彼岸中日 春彼岸会
    春分の日の前後7日間をお彼岸といいます。この期間は迷いの現世(此岸)から悟りの境地(彼岸)に至るための修行をする期間とされています。中日には、お寺参りやお墓参りをして、先祖や近親者の霊を慰め、追善回向をします。お寺では10:30ころからお斎(食事)を召し上がっていただいて、11:30からお経になります。

  • 7月

    7月13~15日 お盆の棚参り(関東地区)
    善照寺の檀家さんで関東にお住まいの方の棚参りに参ります。

  • 8月

    8月1日 盆内(施餓鬼会)
    盆の前にお寺に集まり、合同で先祖などの霊に供養します。餓鬼に施した法要の功徳がめぐりめぐって、自分や先祖に還ってきます。他者への思いやりと、慈しみを失わない仏教の優しい教えです。10:00ころから順次お斎を召し上がっていただき、その後お経になり ます。

    8月13日~15日 お盆の棚参り
    各地区ごとに日にちを決めてお参りします。後日改めて文書でご案内します。

  • 9月

    9月彼岸中日 秋彼岸会
    秋分の日 春彼岸と同じ。

  • 12月
    大晦日 お護摩

墓苑
(寿蔵苑)

ご先祖様に静かにお休みいただけます

善照寺の落ち着いた墓苑は全面南向きで、日本海と刈羽・西山を見下ろせる高台に位置しています。お墓の間の通路はしっかりと整備されており、雨の日などでも足元を心配する必要はありません。24時間開放しておりますので、お好きな時間に心安らかにお参りいただけます。
場所は善照寺の裏手の小高い丘に位置しております。
苑入り口には駐車スペースがございます。
また道路からスロープを新設しましたので、お車で苑内までお入りいただけます。

【区画・金額】

【A区画】
■一家墓地(永代使用料)
52区画を有する、善照寺専用の墓苑です。すべての区画が12㎡とゆったりとした広さです。
一区画40万円(檀家の場合20万円)
墓石、工事などは契約業者をご紹介いたします。金額やデザインなどは希望に合わせたものが可能です。

 

【B区画】
■永代供養墓(埋葬料、永代供養料込)
墓苑内の永代供養墓(共同埋葬)で、観音様に見守っていただいております。
一霊30万円
二霊以上(夫婦、家族、先祖代々等)50万円

 

【駐車場、その他設備】
苑入口には駐車スペースがございますが、その他設備は設置してございません。
お寺が至近ですので、お寺にお立ちよりください。
お問い合わせは、フォーム入力、メール、お電話でお気軽にどうぞ。

住職より

僧侶にとって最も大切なものは信心である

私が、善照寺第四十三世住職に就任するということは、「善照寺1200年以上の歴史を引き継ぐ」ということです。
住職を引き継ぐという以前に、私は興澄大僧正の弟子です。
弟子は師匠の全人格を体現しなければなりません。
心から大僧正を尊敬しております。

どこまで追い求めることができるか、不安な気持ちもありますが、大僧正の求めたところを、私も寄り道せずに求めていきたいと思います。
以前、前住職から問われたことがあります。
「僧侶にとって一番大切なことは何か」と。
私はいろいろなことを考えました。
しかし、明快な答えは出せませんでした。
そこで教えられたことは、
「僧侶にとって最も大切なものは信心だ」
ということでした。
信仰する心が大切だと。
「そんなこと当たり前だ」と思いましたが、よくよく冷静に考えてみると、何も迷うことなく、それを言い切る強い信念が必要なのだと気づかされました。
先ず、始めの一歩が無ければ何も始まらないということです。

この教えを決して忘れることなく、一歩一歩着実に進んでまいります。
よろしくお願いいたします。

南無大師遍照金剛 合掌
善照寺 第四十三世 住職 眞澄